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第8話:「治療が終わった後」に大切なこと

保定期間が必要です

矯正治療の目的は歯並びを綺麗にし、咬み合わせをしっかりつくり、横顔を綺麗にすることだと述べました。

それと並行して重要なことがあります。それは行った矯正治療の結果がどの程度安定するのかということです。実はこの矯正治療後の安定というのはなかなか難しい課題でもあります。歯を動かし終わってから、歯の位置を安定させていく作業を保定とよび、その間に使う装置を保定装置といいます。そして、この装置を使っている期間を保定期間と呼びます。

保定が成功する、すなわち矯正治療で動かし終わった歯が安定し後戻りが少ないためには、保定装置をどう使うかととともに、治療結果を安定させるための治療計画が必要です。

この後は少し、

・保定装置について
・安定した治療結果をもたらす治療計画

の2項について触れていきたいと思います。

保定装置とは?

矯正治療の後は、ほぼ例外なく保定装置を使用します。これは取り外しのものであったり、固定式のものであったり様々です。矯正治療後、歯を矯正治療の前の状態にもどろうとする性質があります。これを後戻りといいます。

後戻りにはいくつか原因がありますが、動かした直後は歯や歯の根のまわりの環境が安定していないことによります。歯は歯の根を骨の中を動かすことで動くわけですが、動かす際には骨が溶ける現象と骨が新たにできる現象が生じるわけですから、新たな骨が安定して歯の根を支える必要があります。また、歯には唇や舌から力が加わるのですが、それが治療後に安定することが矯正治療の安定性には重要になります。

保定装置は、その安定するまでの期間に使う装置です。私の場合いわゆる永久歯の治療の後は、1年間は食事と歯磨き以外の時は使う、そして1年経ったら使用時間を減らしていく。そして最低2年できれば3年は使って欲しいと患者さんには伝えています。特に取り外しの保定装置は使用開始当初はやや発音に影響がでることがあります。しかし早い人は3日、遅い人でも2週間程度でしゃべることへの影響はほぼなくなります。

しかし、この保定装置をつけながら話すことに慣れる努力ができないと、結果的には使用時間が不足するということになりがちです。とくに矯正治療を終え保定装置を使い出した頃というのはもっとも安定度が悪く、後戻りが起きやすい期間となりますので、保定装置のおかげで話しにくい時期が最も保定装置が重要ということになります。

保定装置の見た目

保定装置については、見た目を気にする方もいます。矯正がせっかく終わったのに取り外しの装置ながらも歯の外側に針金が一本横切っているわけです。こういう方には透明なマウスピース型の保定装置や歯の裏側からつける固定式の保定装置を選択してもらうことができます。しかしこれにもデメリットはあります。

固定式の装置については、歯の裏側につけるということで見た目と後戻りを防ぐ効果は万全ですが、最大のデメリットは歯が磨きにくくなるということです。

私個人としては、現在ほとんど固定式の装置は使いません。ただし、よほど後戻りが厳しいことが予想される場合は患者さんに固定式をすすめることはありますし、患者さんが取り外しの装置が煩わしいという理由から、固定式を希望される場合もあります。

保定装置が壊れてしまった患者さん

固定式を全ての患者さんに使うという先生もいらっしゃいますが、個人的にはあまり賛成できません。私も矯正医になってまだ25年です。自分の治療した結果がどのように変わっていくかを見ていくことでこの見解はかわるのかもしれません。

しかし、他院で治療した患者さんが固定式の保定装置が壊れたので修理してほしいとやってきたことがあります。話を聞くと、矯正治療がおわり固定式の保定装置をつけたところでもうこなくても大丈夫と言われたとのことです。私には全く理解できません。

なぜなら固定式が仮に絶対に壊れないとしても、その後の管理も矯正医の務めではないかと思うからです。私の場合固定式の保定装置を使うことは決して多くないのですが、その場合でも固定式の保定装置がついている間は6m(口腔内清掃が非常に良い人は12m)毎の来院を患者さんにはお願いしています。