症例詳細
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20代女性「前歯のデコボコが気になる」ハーフリンガルで矯正した症例
年齢 | 25歳 |
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性別 | 女性 |
主訴/ニーズ | 前歯のデコボコが気になると来院されました。小学生の頃に他院にて上顎だけ矯正治療を行なっていました。 |
診断 | 上顎前突 |
診断詳細 | 拝見したところ、ご本人のおっしゃるように上下とも前歯はデコボコと生えていました。どちらかというと上顎の方がデコボコはひどく、また上顎の歯列の形も馬の鞍の様な形(鞍状歯列弓と言います)となっていました。 下顎は、左下の前歯が一本先天的に無いことがわかりました。 また主訴ではありませんが、横顔を見るとやや口元が前に出ている状態となっていました。 |
治療内容 | 患者さんからの「接客業なので裏側の装置での治療を行いたい」というご希望を受け、ハーフリンガルと呼ばれる、上顎は裏側の装置、下顎は表側の装置(透明なもの)で行う治療法で行うこととしました。 また患者さんは同時に突き出していた口元の改善もご希望されていました。主訴であるデコボコの改善とともに、口元の改善を考えて治療を行うことを考え、上顎は左右の第一小臼歯を抜歯しました。下顎は元々左下の前歯が無いため、右下の前歯を一本抜歯して、計3本の抜歯で治療を行いました。 また、上顎には歯科矯正用アンカースクリューを使用し、いわゆるヘッドギアなど外側につける装置を使わないですむような治療計画をたてました。 |
費用 | 基本施術料30万円 装置料:ハーフリンガル装置45万円 保定装置8万円 別途検査料(術前59,800円 術後19,000円) 口腔衛生指導料5,500円 処置料8000円×45回 ※表記は税別になります。 |
期間 | 3年9か月 |
院長コメント | 今回の患者さんは小学生の頃、他院にて上顎だけの矯正治療を行ったとのことです。結果としては上顎のデコボコはあまり改善しなかったか、後戻りをしてしまったのかと思われます。 また、下顎とのかみ合わせについては、下顎は歯が一本不足しているので、抜歯をせずに良い咬合(かみあわせ)を作ることはできなかったと思われます。 リンガル(裏側の装置)で治療を行う場合、表側でやるよりは治療期間が長くなることがあります。この患者さんの治療期間も少し長くなってしまいましたが、デコボコだけでなく口元もきれいにすることができました。 治療終了時の写真では歯科矯正用アンカースクリューがまだ残っていますが、6ヶ月後に取り除いています。 |
治療のリスク等 | ・歯を動かす場合、舌癖が出現して噛み合わせが安定しないときは舌癖のトレーニングが必要になります ・歯を動かす場合、まれに歯の根が短くなることがあります ・歯を動かす場合、噛み合わせが変わるため、まれに顎の関節の音がしたり痛くなることがあります ・歯みがきが悪い場合はむし歯になることがあります ・保定装置を入れていない場合は歯並びは元の状態に戻ることがあります ・親知らずが生え、歯並びを押して悪くする場合は抜歯する必要があります ・難しい症例のため矯正治療で治せる範囲とします(可能な範囲の条件付き治療) ・舌癖が治らない場合はかみ合わせが安定しにくいことがあります ・舌癖が治らない場合は上下の前歯の間にスペースが開くことがあります |
治療中について
上顎には裏側からの装置と歯科矯正用アンカースクリュー、下顎には審美ブラケットと目立ちにくいホワイトワイヤーを用いています。ホワイトワイヤーは目立ちにくい利点はありますが、やや歯の動きが遅くなる傾向があります。